2018年12月25日火曜日

藤島大さんトークイベントのお知らせ 2019.01.11

年明けの1月11日(金)夜、紀伊國屋書店新宿店で藤島大さんと石橋光太郎さんのトークイベントが開催されます。
集英社文庫『北風 小説 早稲田大学ラグビー部』刊行記念。
石橋光太郎さんは『北風』のカバーイラスト執筆者(都立国立高校、多摩美大でラグビー部に所属)。
鉄筆刊『人類のためだ。』のカバーイラストも石橋光太郎さん作です(デザインも)。

詳細は下記URLをご参照ください。
『北風 小説 早稲田大学ラグビー部』(集英社)刊行記念藤島大さん×石橋光太郎さんトーク&サイン会



2018年9月25日火曜日

文庫ランキングで『翼』が2位に!3位に

「鉄筆通信」を更新しました。
『翼』が女性客に良く売れています。
今月の「鉄筆通信」では、2書店の文庫ランキング(8月期)を紹介しました。
① Book+カレッタ汐留店……第2位
   (5月5位、6月5位、7月3位、8月2位)
② 青山ブックセンター本店……第3位(小説部門では1位)
着実に売れ続ける既刊本です。
また、梅原潤一さん制作の「翼POP」について掲載された「文化通信」の記事全文も紹介しています。


2018年9月14日金曜日

文化通信に『翼』躍進の記事掲載

新聞・出版業界紙の「文化通信」に、白石一文『翼』と翼POPの記事が掲載されました。
同紙編集長が、『翼』とPOPの一年半にわたる軌跡を詳細にレポートしてくれました。
感謝。
画像を拡大して、ぜひお読みください。


2018年8月24日金曜日

「9条に込められた魂」を継承するために

 9条の発案者と言われる幣原喜重郎元首相。幣原氏は死の十日ほど前に、戦争放棄条項を作った事情や、9条立案に至る思想・哲学を、側近であった平野三郎氏(元衆議院議員)に語りました。平野氏はその証言を記録し憲法調査会事務局に提出。「幣原先生から聴取した戦争放棄条項等の生まれた事情について」、あるいは「平野文書」とも呼ばれている証言録です。
 鉄筆文庫『日本国憲法 9条に込められた魂』には、その全文を収録してあります。今春、電子版の刊行に際して、平野氏の次女・平野冴子さんからご寄稿いただきました。一読して、強く平和を願う父娘の熱い気持ちが伝わってきます。これは電子版の巻頭に収めてありますが、今回、広く多くの方に読んでもらいたいと思い、ここに掲載します。「9条に込められた魂」を継承するためにも。


父・平野三郎が涙と共に語った平和憲法にまつわる秘密の話

 はじめまして。私は平野冴子といいます。昭和22年、1947年生まれの70歳です。まさにその1947年からはじまり、今も私たち日本人が日々お世話になっている「日本国憲法」についての、あるお話をしたいと思います。大事な、そしてちょっと面白いお話です。

 今から24年前に82歳で亡くなった私の父・平野三郎は、生前は政治の世界に身を置いていました。父は、第二次世界大戦中は中国に出征していました。共産党支持者だったためか早くから徴兵され、過酷な前線に派兵されたそうです。6年間ずっと戦地に居た後、敗戦翌年の昭和21年、1946年に帰国。その翌年に私が誕生したわけです。帰国後、父は政治家を志します。やがて岐阜県から衆議院議員として選出され、その後は岐阜県知事としても奉職しました。

 1964年、私は17歳になりました。多感でエネルギッシュな年頃です。私はビートルズを愛聴し、ラジオにはりついては歌い狂っての気楽な日々。そんな私に向かって、ある日、父が急に話しかけてきました。
「冴子ちゃん、あなた、シデハラさんという人を知っていますか?」
(我が家では、政治家の家庭にありがちな、他人行儀な会話が常でした)
「だれ? その人」
 と返すと父は、失望のまなざしで私の顔を見ています。そして、その夜に家族を集め、一世一代の大演説とでもいうような、父の告白が始まりました。

 それは、1947年頃に父が秘書として仕えていた、敗戦占領下中の総理大臣だった幣原喜重郎氏が亡くなる直前、父に語った、日本国憲法の9条にまつわる秘密の話でした。
憲法9条、即ち平和憲法、人類史上初の戦争放棄を掲げたそれは、アメリカの発案ではなく、無論押し付けられたものでもなく、幣原先生が自ら発案し、アメリカ側に提案したものであったのだと。
 父は滂沱の涙と共に語ります。
「幣原先生のお考え! 人類の未来、幸福、それらすべてを統合し、考えに考え抜き、マッカーサーを説得し、それを実現し、そしてその事をご自分の胸に長年秘め続け、亡くなる直前に僕に、僕ひとりに、打ち明けてくださったのだ!」
 声がもつれるほどに泣き、嗚咽する父を、「そんなこといきなり言われても……」と家族全員が呆気にとられて眺める様はまさに悲喜劇。それから父は、その話を毎夜のように語っては泣き、私たち家族はそのたび「またか」と聴き流してしまいました。

 しかし、平和憲法によってこの72年間、私たちは戦争のない国に住むことができたのだと、夫が、恋人が、我が子が、戦地に送られることもなく過ごせたのは憲法9条があったお陰なのだと、さすがに私も、30歳を過ぎる頃には理解できるようになりました。

 そして2017年の今、国会で「憲法改正」、しかも「9条改正」という話が出ています。何故でしょう? 現政権は何を考え、何を求めているのでしょうか。私は、それは「戦争への道」だと感じます。
 イヤです。ツライです。困ります。反対です。誰もが無事に、生命をまっとうして欲しい。どんなに難しくても、平和を守り抜く心を揺るがしてはならない。心の内で、そう何度も叫びます。
 70年前、そのために頑張り抜いたシデハラさん、そして家族にバカにされながらも、幣原先生の遺した平和憲法の尊さを毎夜のように切々と繰り返し語った父。二人の遺徳を讃えつつ、この拙文を〆たいと思います。

平野冴子(平野三郎・次女)


2018年7月25日水曜日

翼と鉄筆文庫は4周年


暑中お見舞い申し上げます。
西日本豪雨災害により被災された皆様ならびにそのご家族の皆様に心よりお見舞い申し上げます。被災地の皆様のご無事と一日も早い復旧をお祈り申し上げます。

白石一文『翼』そして鉄筆文庫は、7月末で4周年。
読者の皆様や書店、販売会社の皆様から沢山のご支援を賜りました事、御礼申し上げます。
4周年を機に、新聞宣伝を行います。
<8月3日(金)、毎日新聞(朝刊)一面>
書店の皆様は最新の「鉄筆通信」をご確認ください。
鉄筆通信68

同じく8月3日(金)、『翼』の電子書籍を発売開始します。
『翼』の電子版には、文庫とは違う試みを施しました。
表紙には梅原潤一さんのPOP帯。
文字組はすべて横組みベース。
著者の白石さんはそもそも、原稿を横組みで作成しています。
紙の本では、それを縦組みに変換して制作していたわけです。
著者が最初に作成した原稿どおり、横組みの電子版で、最初の『翼』を読む気分を味わっていただけたら幸いです。
電子版の予約サイト→ 翼 Kindle版 (その他の電子書店でも順次予約開始予定)

2018年6月21日木曜日

2018年5月22日火曜日

鉄筆通信66 サンデースポーツが『闘争の倫理』を紹介

「サンデースポーツ」(5/20)放映後から反響続々!
『闘争の倫理 スポーツの本源を問う』(大西鐵之祐)――勝負の、闘争の只中で、一線を踏み越えない、ルールよりも上位のフェアな行動を選択できるように、日頃から鍛錬をする。フェアプレイの根本には、愛情がある。唯一無二のスポーツ哲学書。

「サンデースポーツ」のほかに、TBS「あさチャン!」でも『闘争の倫理』の紹介を検討中。生島淳(福井新聞5/15)、藤島大(東京新聞5/19)などでも『闘争の倫理』を取り上げて、日大アメフト事件が語られています。また、藤島大『人類のためだ。』、『知と熱ラグビー日本代表を創造した男・大西鐵之祐』は、大西鐵之祐の「闘争の倫理」への理解をより深める著述がなされています。

注文書はこちら→ 鉄筆通信66


2018年3月22日木曜日

「9条に込められた魂」電子版の発売開始情報

『日本国憲法 9条に込められた魂』の電子版が、Kindle以外の電子書店でも発売開始されました。 → 電子書籍詳細
9条の発案者・幣原首相の貴重な証言の全文を掲載。電子版オリジナルとして推薦者3名(平野冴子・平野三郎氏次女、内田樹・思想家、望月衣塑子・東京新聞記者)の寄稿文を収録。
幣原首相が9条発案に至る思想と哲学を、憲法改正問題に揺れる今こそ読んでほしいものです。

【目次】
 「父・平野三郎が涙と共に語った平和憲法にまつわる秘密の話」
  平野冴子(平野三郎・次女)
 推薦の言葉① 内田樹(思想家)
 推薦の言葉② 望月衣塑子(東京新聞記者)
幣原先生から聴取した戦争放棄条項等の生まれた事情について

日本国憲法 全条文
 付録1  年表
 付録2  ポツダム宣言
      ポツダム宣言(英文)
 付録3  非核三原則
 付録4  武器輸出三原則等




2018年2月26日月曜日

望月衣塑子さん推薦の9条新帯出来!

望月衣塑子さん推薦の新帯出来!
9条の発案者・幣原首相(当時)の貴重な証言を全文収録した鉄筆文庫『日本国憲法 9条に込められた魂』。望月さんと古賀茂明氏の共著『THE独裁者』276Pに、カバー写真入りで紹介されています!

3月6日(火)、新帯で出庫開始(予定)。書店の皆様、この機会にぜひ平積みをご検討ください!

書店注文書「鉄筆通信」
https://teppitsu.blogspot.jp/p/blog-page_29.html

↑ 望月衣塑子さんの推薦帯

↑『THE独裁者』(ベストセラーズ)276Pで紹介されています。

2018年1月25日木曜日

翼POP&POP帯のご注文書店が1,000店に到達!

翼POP、翼POP帯でご注文下さった書店数が、ついに1,000店を超えました!
1月25日現在、1,003店です。全国の本屋さんに心より感謝いたします。
翼をお買い上げ下さった読者の方々にも深く御礼申し上げます。
翼は《累計7刷10万5千部》重版出来、在庫有り。
最新の「鉄筆通信」です。→ https://teppitsu.blogspot.jp/p/blog-page_29.html